うちの小学生の息子は図鑑が大好きです。
小学校入学祝いに小学館の図鑑NEOPad(以降NEOパッド)を買って欲しがったため、1ヶ月ほど前に買い与えました。
本の図鑑の代わりになるかな?と期待して買ったのですが…実際はNEOパッドはあくまで図鑑データが載ったタブレット型おもちゃであり、図鑑の代わりにはならないことが分かりました。
小学館の図鑑NEOパッドと本の図鑑どちらを買うのが良いかと聞かれたら、迷わず本の図鑑と答えます。
NEOパッドは
- 図鑑と現実を結びつけるツールを与えたい
- 図鑑に興味を持たせるきっかけを与えたい
- 図鑑的なおもちゃを与えたい
場合に本の図鑑にプラスして買ってあげるのがいいと思います。
小学館の図鑑NEOパッドはタブレット型の図鑑のおもちゃ
小学館の図鑑NEOパッドとは、図鑑のデータ+αが入っているタブレットのおもちゃです。
私が買った緑色の「NEOパッド~生き物へん~」には次の4種類の図鑑データが入っています。
- 動物
- 昆虫
- 恐竜
- 魚
図鑑のデータの他に100種類の知育ゲームやひらがな学習アプリなどが入っています。また、カメラ機能がついていて、自分が撮った画像を図鑑に登録できる点もポイントです。
タブレット本体の大きさは横18cm×縦13cm×高さ2cm程度、重さは270g。子供が持ち歩きやすいサイズと重さで、持ち歩き続けても手が疲れることもないようです。
本の図鑑付属のDVDで存在を知りましたが、実はTOY-1グランプリ2017の金賞や日本おもちゃ大賞2017の共有玩具部門優秀賞をとったりもしている有名なおもちゃだったようです。
このNEOパッドを実際に子供が使ってみて感じた、本の図鑑と比べたメリットからみていきます。
小学館の図鑑NEOパッド5つのメリット
NEOパッドはタカラトミーが提供しているだけあって、メリットいっぱいなおもちゃです。
実際に買って息子が使っているところを見て、その中でも特に魅力だと思った5点を紹介します。
場所をとらない
本の図鑑と比べてNEOパッドは場所をとりません。
本の小学館の図鑑NEOは横21cm×縦29cmくらいです。厚みも1冊2cm以上あるため、4冊で8cmを超えます。
それが、NEOパッドなら 横18cm×縦13cm×高さ2cm程度のため1冊の図鑑の半分よりも少ないスペースに収まります。
次々に図鑑を買い足して子供の本棚が図鑑に占領されそうになってきているため、場所をとらない点は魅力です。
図鑑と現実の結び付けにピッタリ
NEOパッドは写真を取り込んで図鑑データとして保存できるため、現実との結び付けにピッタリです。
なんで現実と結びつける必要があるかと言うと知識が定着するのはもちろん、好奇心を伸ばすのに役立つからです。⇒『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ 』を読んだ感想
NEOパッドを買って以来、息子の実物を見に行きたい熱にも火が付いています。動物園・博物館・水族館に持って行って、実際に写真を撮ってNEOパッドに収めています。
外に持ち出す前には名前シールも貼りました。
家では別売りのACアダプターですが、持ち歩くときは単三電池を4本入れます。トータル3日分くらいは余裕でもっています。予備の電池は持っていかなくても大丈夫でした。
図鑑に興味を誘導する作り
ゲームに興味を持った子供をうまく図鑑データに誘導するための作りがあって、自然と図鑑に惹かれるようになっています。
NEOパッドに収録されている500種類のデータのうちの150種類が、初めは「?」になっています。ゲームをクリアしてコインを手に入れてガチャガチャを回したり、ゲーム内で見つけたり、ゲームを進めることで新しい図鑑データをゲットできて、図鑑が埋まっていきます。
新しく○○が手に入ったとなると、何だろうって図鑑を見に行くことになります。コレクション欲も刺激されます。
初めはゲームばっかりでNEOパッド買うんじゃなかったかなと思った時期もあったのですが、今は上手くできたおもちゃだなと思います。
親が昆虫図鑑を見ずに済む
親の私が見たくない昆虫図鑑を、親は見ない状態で子供に与えられます。
育児雑誌を読むと「昆虫など親が見たくない図鑑も与えましょう」って書いてあります。でも、虫が大っ嫌いな私としては、昆虫図鑑は与えたくありません。
昆虫図鑑を与えたら息子が嬉々として「見て見てー!この○○虫はねー!」って持って来るのは目に見えてますから。今まで「昆虫図鑑欲しいなぁ」って言われてもスルーして来ていました。
でも、NEOパッドなら一人でポチポチ見てくれるため、親の私が一緒に昆虫図鑑を見ずに済みます。
音声ガイドがある
音声ガイドボタンを押すと、解説部分を音声でよみあげる機能があります。
もう6歳となり、ひらがなカタカナはもちろん一部の漢字も読めますが、たまに音声読み上げを使っています。
NEOパッドに最適な年齢は3~6歳ですが、対象年齢が1歳半からとなっていることもあり、幼い子供に与える場合には音声ガイドも重宝するでしょう。
小学館の図鑑NEOパッド3つのデメリット
メリットがいっぱいですが、使ってみて初めて気づくデメリットもあります。
本より図鑑データが少ない
息子が「あれー?なんとかザウルスいないなぁ…」とよくつぶやくので調べてみたら、収録されていない種類があることに気づきました。
調べてみたところ、NEOパッドには各図鑑から抜粋した500種の図鑑データしか載っていないようです。どの位少ないのか、図鑑ごとに一覧表にしてみます。
本の図鑑 | NEOパッド | |
---|---|---|
動物 | 730種以上 | 200種 |
昆虫 | 1,400種 | 100種 |
恐竜 | 約400種 | 100種 |
魚 | 約1,400種 | 100種 |
4種類合計 | 3930種程度 | 500種 |
※出典:小学館の図鑑NEO 公式ページより
本の図鑑4冊分を合計するとおよそ4,000種類になるのに対し、NEOパッドはわずか8分の1の種類となる500種しか載っていないのです。
本の図鑑の代わりに買うには、NEOパッドはあまりにもデータ数が少ないと言わざるを得ないでしょう。
本より目に負担がかかる
子供用ではあってもNEOパッドは本より目に負担がかかります。
図鑑データは一画面に写真と文字が表示されるため、かなり文字が小さくなります。ゲームの画像横に表示される動物名などは米粒より小さいです。
また、そのつど注意を促すのですが、ゲームに夢中になるとついつい目とNEOパッドの距離も近くなります。
NEOパッドは一回あたりの遊ぶ時間を設定できるため、うちでは目に負担がかからないように、1回あたり15分一日2回までとしています。
ゲームメインになる
NEOパッドの魅力の一つでもあるゲームに子供は夢中になります。ゲームは種類が豊富で100アプリあります。
- 学習系ゲーム(19アプリ)
- おえかき・かく系ゲーム(16アプリ)
- ひらめき系ゲーム(20アプリ)
- カメラ系ゲーム(4アプリ)
- タッチ系ゲーム(28アプリ)
- かたむけて遊ぶ系ゲーム(9アプリ)
- 2人で遊ぶ用ゲーム(4アプリ)
ひらがなや足し算などの学習系ゲームは初めの1回しかやりませんでした。ほとんど面白さもないし、購入時の親へのアピール用アプリといった感じです。
学習系ゲームをさせる知育玩具としては、チャレンジ1年生の方が優秀です⇒https://hodoraku.com/2019/04/04/spring-vacations-time-killing/
さて、NEOパッドのアプリで6歳の息子が夢中になったのはお遊びのタッチ系とかたむけて遊ぶ系の2種類です。特にかたむけて遊ぶ系の恐竜を走らせて他の恐竜を食べるゲームなどに夢中です。
色々な種類のゲームをやっているとはいえ、NEOパッドに触るうちかなりの時間をゲームに費やしています。
図鑑データを見るのはほんのちょこっとで、正直なところ、図鑑の代わりにはなっていません。
NEOパッドと本の図鑑のどっちがいいのか
NEOパッドと本の図鑑を比べた結果をまとめるとこうなります。
小学館の図鑑NEOパッドのメリット
- 場所をとらない
- 図鑑と現実の結び付けにピッタリ
- 子供が図鑑に興味を惹かれる作り
- 親が昆虫図鑑を見ずに済む
- 音声ガイドがある
小学館の図鑑NEOパッドのデメリット
- 図鑑データが少ない
- 本より目に負担がかかる
- ゲームメインになる
NEOパッドは本の図鑑の代わりにはなりません。どちらかを買うなら、本の図鑑一択です。
辛口なこともたくさん書きましたが、NEOパッド自体は買って良かったと思っています。 (昆虫図鑑を買わずに済んだし)現実との結び付けに役立っているからです。
NEOパッドを買ったからと言って本の図鑑を見なくなることもありません。NEOパッドに載っている「恐竜」や「魚」の本の図鑑も、今もよく読んでいます。ミニコラムとかもあって、圧倒的に本の図鑑の方が知識量が多く、読みごたえがありそうです。
うちでは6歳になってから買いましたが、もっと早く、図鑑のためにひらがなカタカナを覚えた4歳過ぎに買ってあげてもよかったと思っています。
私が買ったのは緑色の「NEOパッド~生き物へん~」です。
同じシリーズに、乗り物図鑑とくらべる図鑑が入った青色の「NEOパッド~乗り物+くらべる編~」もあります。
図鑑についてまとめたページ⇒ https://hodoraku.com/picture-books/
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