ジョイントマットは長期間使えると思っていた私は、初めてジョイントマットの劣化を見てびっくりしました。
子どもの髪の毛に白い粉がついていたのが始まりで、どこからついたのか探すと床にもこぼれていて、掃除機を何度かけてもいつの間にか白い粉が現れて…
ジョイントマットの劣化であり寿命なことに気づいたのです。
ここでは今まで私が使ってきたジョイントマットの寿命について書きます。素材による寿命の違いもあるのかと思ったのですが、マット固有の差も大きいようです。
アイキャッチ画像の上半分に敷いているのが10年使えている抗菌SUPERビッグマット(今は廃盤)、下半分に敷いているのが寿命5年だったマックスシェアーのジョイントマット(今はリニューアル済)です。
うちでジョイントマットをリビングに敷くことにした理由は、騒音トラブルです。
ジョイントマットの素材と厚さと寿命の関係
初めにジョイントマットの素材や厚さなどについて軽く説明します。
素材はEVAとPEの2種類
ジョイントマットに使われる素材は大きくEVAとPEの2種類があります。
どちらも石油などを原料として作られるプラスチックの一種であり、塩素が含まれないため廃棄する時に燃やしてもダイオキシンが発生しない環境に優しい素材です。
EVAはエチレンビニルアセテート(Ethylene-Vinyl Acetate)の略であり、日本語にするとエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂。ゴムと同じようにクッションや緩衝材などに使われる素材です。
PEはポリエチレン(polyethylene)の略であり、ポリ袋やバケツなどに使われる身近な素材です。
高密度な製品を作る際はEVAの方がPEよりも柔軟性と弾力性があるとされますが、ジョイントマットのは低密度なのでどちらが柔らかくて防音性能が高いかは製品によりけりです。
低密度のPEは梱包用の緩衝材や水まき用のホースにも利用される柔らかさです。
厚さは1cm~2cm
ジョイントマットは一般的に1cm厚のものが多いです。
少なくとも1cm(10mm以上)は無いと防音効果が低いといわれていて、市販されている暑さは0.5cmくらいからあります。
同じ製品同士であれば厚みがあればあるほどクッション性が高くなり防音効果が高くなります。
4cm厚のマットとかもありますが、段差が大きくなって子供がつまづきやすくなるでしょうし、ドアや家具の引き出しなどが開かなくなる可能性も高いため、2cmまでの厚さのものを選びました。
今では1cm厚でも最高ランクの防音性能を持つコスパの良いジョイントマットもあります。
寿命は使いにくくなったとき
そのジョイントマットを床に敷いて使いにくくなったら寿命と考えます。
安めのジョイントマットは端からポロポロと白い粉状に崩れてきたときを寿命としました。
分厚いジョイントマットはジョイント部分が千切れたときです。しばらくはちぎれた部分を詰めて使っていたのですが、たぶん子どもが取り出してしまってゴミの貯まる穴になってしまいました。
強度の高かったジョイントマットは、日に焼けてどうにもみすぼらしくなった時を寿命としました。色の違いは気にしなければ使えはするのですが、どうにも気になってしまって。
ジョイントマットごとの私の使用方法や状態などは後に書きますね。
比較
さて。各ジョイントマットの素材と厚み、寿命をザックリまとめるとこんな感じです。
素材 | 厚み | 寿命 |
---|---|---|
PE | 1cm | 3年 |
EVA | 1cm | 5年 |
EVA | 2cm | 5年 |
EVA | 1.6cm | 10年 |
PE | 1cm | – |
実際に使ったジョイントマットだけなので、ちょっとデータが少ないですが…
4製品を比べるとPE素材が3年でEVA素材が5~10年だったため、EVA素材の方が寿命が長くて使える期間が長かったです。
ただ、PE素材のジョイントマットは安くて硬めに加工されたものだったため、今使っている柔らかいPE素材のものはもっと長持ちする可能性もあります。
EVA素材のジョイントマット同士を比べると、1.6cm厚の硬めのものが最も寿命が長く1cmと2cmのものは同じだったことから、厚さと寿命は関係なさそうです。
EVA素材1cm厚のかわいいマットの寿命は5年
一番最初に買ったEVA素材のラブラブマットは4年で端が少しポロポロしてきて、5年経つと中の違う色のマットをはめ込める部分や繋げる部分が凄く崩れて使えなくなりました。
掃除機をかけても、パズルマットを敷きなおすだけでいくつも白い粉が床に散らばります。
滑らないように表面が凸凹になっている、端っこの凸部分が削れてきて寿命だと判断しました。
基本スペック
- 名前:ラブラブマット(今は全く同じのは売っていないようです)
- 材質:EVA素材
- サイズ:約30.5x30.5cm
- 厚み:1cm(10mm)
今でいうとこういう系統の、可愛いタイプのジョイントマットです。(こちらは大判)
使用方法や使用感
息子が4ヶ月の頃に子供用布団から落ちて、慌て子供スペースを安全にするために買ったのですが。
可愛らしいベビースペースに大人しく転がっていたのは3ヶ月ほど。赤ちゃんは凸凹を口にする!なめる!かじる!
万が一引きちぎって飲み込んじゃったら困るので泣く泣くお蔵入りさせ、代わりにシンプルなニトリのパズルマットに買い替えました。
その後は、組み合わせてトンネルにしたり、さいころ型に組み合わせたりするおもちゃとして使っていました。
PE素材1cm厚のニトリのマットの寿命は3年
今まで使ったジョイントマットの中で最も寿命が短かったのは、PE素材のニトリのパズルマットです。
3年弱で端がボロボロになってきました。
同じ製品を追加買いしてまだ使えるものと組み合わせようかと思ったら…新型のニトリキッズパズルマットと旧型とはジョイント部分の形が一部違っていました。残念。
頻繁にリニューアルしていて、今はニトリも大きさや色柄が色々なパズルマットを取り扱っています。
基本スペック
- 名前:ニトリのパズルマット(リニューアルを繰り返し現在はNパズルマット)
- 材質:PE素材
- サイズ:約57×57cm
- 厚み:1cm(10mm)
使用方法や使用感
子供が1歳前から3歳くらいまで、リビングの子どもスペースにニトリで買った無地パズルマットを敷いていました。
大判&堅めで剥がしにくいからか、はがすブームが過ぎたからか、めくられることなくちゃんと敷いて使えました。
標準的な1cm厚なので1歳でもつまづいて転ぶことはありませんでした。
下の階の方から子供の足音の苦情を貰った後、とりあえず子供スペースを解体して動線にパズルマットを敷き、子供スペースには一時的にラブラブマットを敷いてみました。
防音性能
厚みが1cmあれば最低限の防音効果はあると言われる通り、おもちゃ箱の中身をぶちまける時の軽い音はしっかり吸収していました。
でも、固めだったからか足音を吸収していなそうでした。
2015年頃は10mmの厚みは防音には必須で15mm、20mmと厚くなればなるほど効果が高く、PE素材より各種緩衝材に使われるEVA素材の方が足音を消すのには適しているとされていました。(2023年現在は性能が上がっていてマットによりけりです)
どうにも防音性能が心元なかったため、リビング用には厚みのあるフロアマットを買いなおしました。
コスパ抜群で床のキズ対策には活躍したジョイントマットでした。
EVA素材1.6cm厚のお高めマットの寿命は10年
手持ちのジョイントマットで一番寿命が長かったというか、実はまだ使えるのが抗菌SUPERビッグマットです。常設!赤ちゃんフェアというお店の自社商品でした。
日に焼けて黄色っぽくなってしまったものを次々と捨てていき、今残っているのは10枚くらいです。
防音効果が目的のため値段が高く、確か4.5畳で8,000円でした。当時の値段の分の価値があったとは思います。
現在は楽天の常設!赤ちゃんフェアというお店自体が無くなったようで、手に入りません。
基本スペック
- 名前:抗菌SUPERビッグマット(今は売っていないようです)
- 材質:EVA素材
- サイズ:約30×30cm
- 厚み:1.6cm(16mm)
使用方法や使用感
高かったため敷き詰めるほど買えず、リビングの床の動線部分にだけ敷いて使いました。テーブルのまわりとかに通路のように敷いたためにサイドパーツの追加買いもしました。
しっかりしていて、切る部分が少ないサイドパーツですらかなり力が必要な作りでした。
5年間でひっかき傷がつくこともなく、1枚もダメになりませんでした。
当時の決め手
抗菌SUPERビッグマットはサンプルが取り寄せられました。当時、防音カーペットなど複数の無料サンプルを取り寄せた中で一番しっかりしていて十分な防音効果がありそうだったのが決め手でした。
今でこそノンホル・低ホルをうたうジョイントマットが多いですが、いまだに何の検査もせず記載もないマットも販売されています。そんな中、抗菌&低ホルなところも気に入っていました。
ジョイントマットにしては珍しくサイドパーツがナナメにカットされているので、1.6cmの段差があっても2歳の子供は普通に歩いていました。
それに、厚みがあってしっかりした作りだからか、敷き詰めていなくても隙間ができてゴミが入り込むなんてことはありませんでした。
防音性能
物を落とした音もしっかり吸収しているし、フローリングに耳を付けて聞いてみると足音も小さく感じます。
この抗菌SUPERビッグマットを購入後は足音に繊細な階下の方とお話ししても毎回「全然大丈夫ですよ」と言われていました。
おかげで心にゆとりも出来たし、十分な防音性能があったと思っています。
ただ、2年以上経過して幼稚園に行くようになり、お友達をお家に呼ぶ予定もでき…部屋の見た目を考えて、厚みがありコスパの良いマットに買い替えました。
EVA素材2cm厚のマックスシェアーのマットの寿命は5年
1cm厚のマットとは違い、気にしなければ使い続けられるレベルの劣化なのですが。
5年経つと、ジョイント部分があちこち千切れるようになりました。
しっかりしているから、ポロポロ崩れるというよりは、いつの間にかブチッ!といっている感じです。
引っ越しを機にジョイント部分がちぎれている物は捨てて、今は8枚くらい手元に残っています。
基本スペック
- 名前:マックスシェアーのジョイントマット(今はリニューアルして14㎜厚30cmサイズ)
- 材質:EVA素材
- サイズ:60×60cm
- 厚み:2cm(20mm)
使用方法や使用感
リビングに敷き詰めて使っていました。単色にしたので足元をうるさく感じることもなく、シンプルで快適でした。
敷き始めたときに、20mm厚なので今までのジョイントマットと4mmしか厚さが違わないのに、凄い分厚くなった気がしました。
不思議に思いメジャーで測ってみたらちゃんと20mmあり、古いマットも2年以上踏みつけていても薄くなっているわけでもなくちゃんと16mm厚残っていました。(今売られているのは14mm厚です)
厚みに感じた差は弾力の違いみたいです。それと、とても暖かくて冬は昼寝時に毛布+電気毛布だったのが毛布だけでも寒くなくなりました。
当時の決め手
2017年の購入前には売れ筋のジョイントマットを比較検討し、こんな感じにランキングしました。懐かしい。
1位 | 収納宅配館 楽天のショップを見てみる | サイズ展開 ★★★★☆ 畳数展開 ★★★★★ 安全性 ★★★★★ 床暖房対応 ★★★★★ その他機能 ★★★☆☆ 価格 ★★★★★ 色の組合せ ★★★★★ ★32個 |
---|---|---|
2位 | マックスシェアー 楽天のショップを見てみる | サイズ展開 ★★★☆☆ 畳数展開 ★★★☆☆ 安全性 ★★★★★ 床暖房対応 ★★★★★ その他機能 ★★★★★ 価格 ★★★★★ 色の組合せ ★★★☆☆ ★29個 |
3位 | ジョイフルジョイフル 楽天のショップを見てみる | サイズ展開 ★★★☆☆ 畳数展開 ★★★☆☆ 安全性 ★★★★★ 床暖房対応 ★★★★★ その他機能 ★★★☆☆ 価格 ★★★★☆ 色の組合せ ★★★★☆ ★27個 |
4位 | 抗菌SUPERビックマット 楽天のショップを見てみる | サイズ展開 ★★★★★ 畳数展開 ★★★☆☆ 安全性 ★★★★★ 床暖房対応 ★★★★★ その他機能 ★★☆☆☆ 価格 ★★☆☆☆ 色の組合せ ★★☆☆☆ ★24個 |
5位 | やさしいジョイントマット 楽天のショップを見てみる | サイズ展開 ★★★☆☆ 畳数展開 ★★★★☆ 安全性 ★★★★★ 床暖房対応 ★★★★★ その他機能 ☆☆☆☆☆ 価格 ★★★☆☆ 色の組合せ ★★★☆☆ ★23個 |
その結果、総合の★数では収納・家具・寝具の収納宅配館のマットが1位になったのですが、シンプルな部屋にしたかったためサイズや色の種類が圧倒的に多いというのはメリットにならず。
収納・家具・寝具の収納宅配館のマットもは素材がEVA+PEなので劣化や性能面で不安が残り(当時はEVAが良いと思っていたのです)、100%EVAなのに10×10cmあたりの価格は全く同じ9.2円のマックスシェアーの20mmジョイントマットを選びました。
マックスシェアー(maxshare)がショップオブザイヤーに選ばれていた点、抗菌性能や防音性能がきちんと数値で説明されていた点と、1年間の保証がついていた点も魅力でした。
防音性能
柔らかくてふかふかなため、おもちゃを落とした音が小さくなった気がします。
足音も今までと同じくらい吸収しているように思えます。
部屋全体に敷き詰めているから子どもが歩くスペースを気にしなくて済むし、シンプルなお部屋になったのも嬉しかったです。
PE素材1cm厚の防音等級最高ランクのマットの寿命は
今使っているおうち育ちLABOの「いろ・いろフィット」ジョイントマットは、まだ使い始めてそれほど経っていないため寿命が不明です。
何年間使えたかは、寿命が来た時に追記する予定です。
基本スペック
- 名前:おうち育ちLABOの「いろ・いろフィット」ジョイントマット
- 材質:PE素材
- サイズ:約45×45cm
- 厚み:1cm(10mm)
使用方法や使用感などは別ブログにしています。
ジョイントマットの捨てやすさ
買うときはあまり捨てやすさとか考えないかもしれませんが…
捨てやすい順にこうなります。
- 1cm厚の約30×30cm
- 1.6cm厚の約30×30cm
- 1cm厚の約57×57cm
- 2cm厚の約60×60cm
30cm×30cmはとても捨てやすいです。普通に可燃ごみの袋に入るからです。
床から剥がして重ねてドサッと袋に入れれば終わりです。
薄い方が必要な袋が少ないですし、ジョイントマットは軽いためゴミ捨て場に持っていくのも楽です。
大判はそのままではゴミ袋に入らないため、小さくしてから捨てる必要があります。
1cm厚は切れ目を入れて手で裂くのも楽ですが…2cm厚ともなると本当に大変です。
かなり力を入れても裂けない。切れ目の方向を縦というか裂ける方向に入れないと4分の1くらいが取れてしまってもう一度裂きなおさないと残りがゴミ袋に入らない。
大判サイズは敷くのが簡単でゴミも間に入りにくいですが…捨てるのは本当に大変でした。
今は1cmでも防音性能が良いジョイントマットがあるため、いずれ捨てる時のためにも1cm厚のものを買うのがおすすめです。
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