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プロ野球選手になれば安泰だから勉強不要?引退年齢や選手生命など調べてみた

野球

小5の息子の将来の夢は「プロ野球選手」です。

最近は「僕はプロ野球選手になるから勉強はしなくていいっしょ!漢字とかやらない!」とかよく言います。

確かに勉強と運動は真逆と言っても良いほど別の方向です。が、プロ野球選手になったら将来は安泰なのでしょうか?

プロ野球観戦をして選手の若さが目に付いたため、プロ野球選手の最高年齢や引退年齢、選手生命などについて調べてみました。

プロ野球選手を目指す勉強らしい勉強が嫌いな息子

11歳になったうちの小学5年生の息子は、野球が大好きです。

将来の夢はプロ野球選手!と公言していて、日々と野球に明け暮れています。

最近は野球教室の夏合宿に行ったり、プロ選手に教われるという講座に参加したりもしています。

野球教室の夏合宿では100名の参加者の中から「新人賞」なるたった1人だけの賞に選ばれて有頂天。

勉強らしい勉強が嫌いな息子は、ついに勉強をする気が全くなくなったようです。

ひいき目に見ても息子の運動神経は並かちょっと下の方。やる気はみなぎっていますがプロになれるかというと疑問です。。。

そんな折、プロ野球観戦の無料招待に当選して、初めて(私が)プロの試合を見ました。

息子が中村奨吾選手みたいに素晴らしいヒットを打ったら…息子が和田康士朗選手みたいに格好よく盗塁したら…と夢は広がります。

が!選手の動きは機敏で、全体的に若いような?中村奨吾選手は31歳、ポランコ選手は30歳、和田康士朗選手は24歳のようです。

もしかしてプロ野球選手の選手生命って短い?

プロ野球選手は一生モノの職業ではないのでは?と疑問に思ったので調べてみました。

プロ野球選手の最高年齢は40代半ば

プロ野球選手年齢ランキングをまとめているサイトもあるのですね。プロ野球Freakさんから情報を得ました。

今年2023年シーズンの最高年齢の選手はヤクルトの「石川雅規」選手で43歳のようです。

その下は42歳の選手が1人、41歳の選手が3人、40歳の選手が4人、と数人ずついます。

つまり!44歳以上の選手はいないということです!

念のために他のシーズンの最高年齢の選手も見てみました。

  • 2022年シーズン 45歳 中日「福留孝介」選手
  • 2021年シーズン 44歳 中日「福留孝介」選手
  • 2020年シーズン 43歳 阪神「福留孝介」選手
  • 2019年シーズン 44歳 巨人「上原浩治」選手
  • 2018年シーズン 44歳 中日「岩瀬仁紀」選手

プロ野球選手の最高年齢は、ずっと40代半ばのようです。

つまり、多くの選手はもっと若いうちに引退するってことですね。

2021年には法改正されて「70歳までの就業機会確保が努力義務」となっている昨今、40代半ばが最高年齢のプロ野球選手。

プロ野球選手は一生ものの職業ではないと断定できるでしょう。

ちなみにプロ野球選手の歴代最長年齢記録は50歳のようです。

参考:野球観戦の教科書

中日ドラゴンズの山本昌という選手で、2015年まで「生けるレジェンド」と呼ばれていたとか。

確かに50代だと長く感じますが、それでも一般の企業に勤める場合に比べて選手生命は短いです。

平均的なプロ野球選手の引退年齢は27.8歳

うちの息子は最高年齢になるまで選手でいられるような抜きんでたタイプではありません。(そもそもプロになれるかは置いといて)

なので、一般的なプロ野球選手についてプロ野球の大元締めである日本野球機構(NPB)が発表しているデータから見てみます。

2022年戦力外/現役引退選手の進路調査結果」によると去年、戦力外や引退となった日本人選手は145名です。

そして、驚いたことに戦力外や引退となった選手の平均年齢は27.8歳!!!

27歳ってストレートで進学したときに博士課程修了する年齢です。大学院卒が就職する年齢。

学業に勤しんだ?子達が就職する年には引退しなきゃいけないのがプロ野球選手!

それだけ戦力外や引退となる年齢が低いならさもありなんって感じですが、平均在籍年数はたったの7.7年。

もしかして、去年だけ短かったりしないかと思い過去のデータも見てみたのですが…

プロ野球選手の戦力外・引退年齢は年々低くなっている

日本野球機構(NPB)のデータに戦力外/現役引退選手の進路調査結果【参考】過去推移(2018~2022年)というのがありました。

2022年のプロ野球選手の選手生命、つまり平均在籍期間は7.7年でした。

そして、戦力外や引退になった年齢と共にグラフにするとこんな感じです。

年々、戦力外や引退となったプロ野球選手の平均年齢が下がってきています。

今年は選手生命がちょっと伸びていますが、平均年齢が上がっているわけではないので誤差の範囲内でしょう。

2018年から2022年までの4年間で戦力外や引退となったプロ野球選手の平均年齢は1.4歳も下がっています。

今11歳の息子が20歳になるま2032年まで同じように下がっていったら3.15年下がるから…

息子がプロ野球選手になれたころにはプロ野球選手の戦力外や引退となる年齢が24.7歳くらいになる?

プロ野球選手は、一生モノの将来の職業にはなりえないようです。

だからといって、目をキラッキラさせて「プロ野球選手になる!」という息子に夢をあきらめるようには言えません。

プロ野球選手のセカンドキャリア

スタジアムでプロ野球を見てから、TVでも野球を中継していることを知りました。

途中で入るCMに「プロ野球選手のセカンドキャリアを応援しています」というのがありました。

プロ野球選手を引退したら一般の企業に入るのかと思ったのですが、日本野球機構(NPB)の「2022年戦力外/現役引退選手の進路調査結果」によると野球関連の職業につく人が77.24%を占めるようです。

グラフにするとこんな感じで、青がNPB関係、水色がその他野球関係で8割近くが野球関係です。

野球関係以外の灰色の部分には「一般企業就職・起業独立・公務員・進学・他競技転身等」がありますが、詳細を見ると2023年の進学はわずか1名だけだったようです。

進路が決まらない人が6人、不明な人も5人いますし、セカンドキャリアが描けない可能性もあるのですね。

プロ野球選手の最高年齢は40代半ばで引退年齢は27.8歳くらい、選手生命は年々短くなっていて野球選手になれたからといって将来安泰ではないことが分かりました。

中学受験をするため寝食を惜しんで勉強している子もいる中、ほんの数年輝くためだけに子ども時代を野球一色で過ごさせるわけにはいかなそうです。

そもそもプロ野球選手になれるかも分かりませんし、最低限の教養は身に着けさせるべく、今まで通りにわずかであっても勉強はさせていくことを心に決めました。

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