うちでは中学生になって部活や定期テスト対策に時間を取られる前の、小学生のうちに数検にチャレンジしています。
数検を持っているといずれ来る高校入試で加点が見込めるし、数学に苦手意識をもたせたくないという目論見もあります。
小5で数検を意識し、小6の春休みに勉強したところ、数検5級は2週間で合格ラインを超えました。
数検の勉強に使った問題集、過去問の結果、合格ラインについてなどを書きます。
この方法で数検5級4級と進んでいき、小6のうちに数検3級まで合格しています。
数検5級の勉強方法と期間
数検5級の勉強はこんな感じに行いました。
- 過去問を解いて解けない分野を見つける
- 解けなかった分野の問題を複数解く
- ザックリ全範囲を学ぶ
- 過去問で合格ラインを超えているかチェック
かかった期間は春休みの2週間(と過去問残った分を新学期が本格的に始まる前までにやったので)約20日でした。本格的にやったのは約2週間です。
初回の過去問は数検の公式ページに載っているものを使いました。⇒日本数学検定協会のページへ
息子に過去問の出題内容を見せたところ「あー、もう、これ、受かるんじゃない?」「あ、でも2次はどうかな…」という反応。相変わらずの自己肯定感の高さよ。
春休み初日に解かせてみた結果。
- 1次試験(22/30)73.3%
- 2次試験(13/20)65.0%
1次が70%程度、2次が60%程度で合格なので、勉強しなくてもギリギリ合格できそうなことがわかりました。
1次は計算ミス?というか、計算が分かってない所が見られます。
2次は対称、方程式の立式、比例反比例が丸々出来ていません。
つまり、中1の内容が全く分かっていないけれど合格点。
こんなことが起きるわけは、数検5級の中身にあります。
5級の検定内容の構造
日本数学検定協会 5級より
- 中学1年程度:30%
- 小学校6年程度:30%
- 小学校5年程度:30%
- 特有問題:10%
数検5級の内容は小6が30%、小5が30%、特有問題が10%だから、中1の内容が分からなくても合格ラインに到達できちゃうのですね。
とはいえ、公式の過去問1回だけでは本当に合格に足る実力なのかわかりません。
数検は1回だけしか過去問が公式サイトにないため、絶対に過去問題集が必要になります。英検は過去問が3回載ってるのに。。。
過去問題集が必要
数検5級関連の書籍は、過去問題集、テキスト、練習問題集と多数あって、発行年月日もさまざまです。
中学校では2021年度から新学習指導要領が導入されているため、正しく実力を測るためにも2021年度以降の問題集を選びました。
複数ある数検の過去問のなかで、2024年現在販売されている新しいものは2種類です。
公式の過去問題集
一つ目は、日本数学検定協会自体が出版しているこちら。
発売日が2022/04/30で2021年実施の検定問題が4回分入っています。
ページ数が156ページもあり、解説がしっかりしているのが特徴です。
解答用紙はダウンロードして印刷して使えます。
学研の過去問題集
2つ目は、学研が出版しているこちら。
いつの問題を収録しているかは書いていませんでしたが、最新版は発売日が2023/09/12とかなり新しいです。
検定問題が4回と、デジタル特典のオリジナルの模擬検定問題が1回分手に入ります。
少し古いものは、デジタル特典は無くて過去の検定問題が5回分入っています。
最新版を見ると上の過去問と同じ4回分なのに、ページ数はおよそ半分の80ページしかありません。回答がアッサリしてるようですが、読めばわかるちゃんとした内容です。
どちらの過去問がいいか
どちらの過去問題集が良いか?というと…
- 詳しい解説が欲しいなら実用数学技能検定過去問題集 数学検定5級
- 模擬検定問題も解きたい、解答用紙を手軽に使いたいなら学研の受かる!数学検定過去問題集5級
うちは…息子は詳しい解説を読まないし、解答用紙をダウンロード&印刷するのが手間に感じます。
同じ値段なら多い回数解かせたいため、学研の受かる!数学検定過去問題集5級 を買いました。
私は一つ古いバージョンを買ったので、5回分の過去問が載っていました。
過去問に取り組ませた結果、この問題集で良かったと思います。
初めて解答用紙を使ったからか、転記ミスもあり初回の過去問はガクッと正答率が下がったからです。
解答用紙に書く経験が必須
小6息子は、初めて解答用紙がある過去問題を解いたところガクッと正答率が下がりました。
計算のあとを見る限りちゃんと解けているのに、自分で書いた「2」を「7」と間違って解答用紙に転記。
ちゃんと計算過程ではマイナスと書いて解いているのに、解答用紙には「ー」が無い。
など、こんな凡ミスを幾つもやるの!?と驚くほどミスが多かったからです。
正答率をグラフにするとこんな感じでした。
青い点線の右が初めて解答用紙を使ったときの過去問の結果です。
慣れれば解答用紙に書くのもなんてことないのですが…
小学校のテストは解答用紙が問題用紙と一緒になっているため、解答用紙に答えを写すことの大切さを分かっていなかったようです。
問題集に切り取れる解答用紙がついていなければ、印刷が面倒だからと問題用紙に解かせっぱなしにしたと思います。
5級を受けるなら「解答用紙に慣れていない」という小学生ならではのミスが、致命傷になったかも。
うちは5級は飛ばしますが、小学生で数検5級を受験するなら実際の過去問の「実用数学技能検定 過去問題」を解かせた方が良いかもしれません。
コンビニに設置されたコピー機から買えて「検定問題」「解答用紙」「模範解答」がセットになっています。5級は以下の値段です。詳しくは⇒日本数学検定協会のページへ
- 1次のみ 400円
- 2次のみ 400円
- 1次・2次セット 600円
勉強開始時の先取り進度
数検取得を目指すことにした小5の終わりの時点の算数&数学先取りの進度は小6が一通り、中1はほんのちょこっとでした。
小6の範囲を学ぶための先取りに使った問題集はこれです。幼児の頃からのお気に入りシリーズ。
あとは、後述する東進オンライン学校小学部です。
東進オンライン学校小学部も少し利用
間違った問題の解き方を教えて3回解きなおし後、理解度が足りなそうなところは東進オンライン学校小学部というWebサービスを利用しました。
コロナ禍で無料登録した人は、算数のみですが小学校卒業まで無料で使えるのです。
今から加入すると全教科できてひと月3,000円くらいみたいです。チャレンジより断然安いですね。⇒東進オンライン学校小学部
1学年80回の動画授業とテストがあります。
中1の範囲も意外と簡単でサクサク進んだため、テストのみを1日8回分進め、10日で中1の全範囲を解き終わりました。
分からない所は動画用のテキストでチェックしていました。
計算も東進オンライン学校小学部(先取りだから中学校?)のテストを解いていく中で力がつきそうだったので、中1の計算は別にはやりませんでした。
数検5級合格ラインをクリア
実は、初めてWeb上の過去問を解いてから、1次2次ともに1回も合格ラインを下回っていません。
一番始めに分かっていなかった対称は、十分理解できたようです。
方程式の立式と比例反比例は数検4級の勉強でも出てくるため、そこそこでOKとしました。
計算問題で全く同じ問題を解かせているのに毎回違う問題を間違い正解が100%にならないのは、計算能力が足りないということです。
数検4級のレベルを練習すれば5級レベルもできるようになるため、4級レベルの計算強化しました。
あ、解く時間にも注意が必要ですが、過去問のたびに測って、1次も2次も15分前後で解き終わったため今回は気にしませんでした。
数検5級は受ける?飛ばす?
数検5級合格ラインを十分超えたので受けるか本人と話し合った結果「実際の受験は3級から」とし、5級と4級は過去問でしっかり合格ラインを超えたら次に進むことにしました。
というのも、息子が受けたい高校の入試で加点となるのは数検3級以上だからです。
残念ながら5級は持っていても高校入試のプラスになりません。
数学検定5級の受験料は2023年4月に改訂してちょっとお高くなっていて、以下です。
日本数学検定協会 検定料についてより
- 個人受検:4,300円
- 提携会場受検:4,300円
- 団体受検:3,800円
それに提携会場に申し込み、行ってテストを受けて…と考えると割に合わないかなと。
数検5級を飛ばすことで
- 受験する労力と時間の節約
- 交通費込みで5,000円くらいの節約
となるため、飛ばすことにしたのでした。
子ども自身が資格が取れることでモチベーションがアップするなどのメリットがあれば受けましたが、うちの息子はそういうタイプではないので。。。
ということで、すぐに数検4級の勉強に入りました。
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