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塾なし小学生がタイパ良く数検準2級に合格した勉強方法

算数・数学

うちの小6の息子は「遊ぶ時間が減るから、勉強の時間はない」とか言っちゃう遊び大好きっ子です。

平日の勉強時間は5分~30分、休日だって1時間もやれば「勉強多すぎ!」と文句が始まるし、数検前日であっても、お絵描きしてて勉強時間は増えませんでした。

そんな息子ですが、小学6年生のうちに数検準2級に余裕の点数で合格できました。

1次は70%で合格のところ83%正解、2次は60%で合格のところ85%正解でした。

今回は遊び大好き勉強嫌いの小学生でも、短時間でタイパ良く数検に合格した勉強方法を書きます。

高校1年相当の数検準2級に合格する方法であって、高校1年の数学ができるようになる方法ではないので注意してくださいね。

タイパを重視

塾は断固として拒否する息子。「塾?行くわけないじゃんw」「塾に行くか決めるのは僕だからね(キリッ」とか言っちゃう理由は

  • 塾は準備に時間がかかる
  • 塾への往復時間がかかる
  • 勉強時間が短くできない

よって、遊ぶ時間が減るから塾には行かない。となるらしい。

まぁ、確かに塾に通うとそれだけで2時間は使うし、言っていること自体はあっています。

家でタイパ良くするには逆をいけば良いわけです。

  • 全て準備済み
  • すぐに始められる
  • やる気によって勉強時間を短くできる

やるものは親の私が考えて準備した【今回のブログで書く内容】、リビングのすぐ手に取れるところに置いておき、決まった内容が終われば勉強終了にすれば、タイパが良い。

こうして、平日は毎日5分~長くても30分くらいしか勉強しない小学6年生の、数検準2級への挑戦が始まりました。数検3級についてはこちらに書いています。

1カ月目はざっくり動画授業

初めの1カ月でざっくり高校ⅠAの範囲に目を通しました。

正弦定理とか全く教えてあげられないため、動画授業が安く受けられるスタサプを使いました。

動画を全て真面目に観ると時間がかかるため、下にスクロールして問題を解いて分からなかった講座だけ2倍速で動画を観る感じです。

分からないたびにキレてました。動画や問題に向かって怒ってました。私が教えず済んでよかった。

夏休みに数Ⅰのベーシックを1周後、スタンダードを5周していました。

スタンダードはベーシックをやった後だと7割がた分かるらしく、ベーシック5割→スタンダード5割→5割→6割→8割→9割って体感だったみたい。

あくまでざっくり、問題演習とかはほぼなしに全体をさらった感じです。

夏休みだったので、1日の勉強時間が30分以上だったゴールデン期間でした。

2カ月目から計算+記述暗記

数学はどんな問題も計算が必要なので、計算スキルを身につければ勉強時間が減ってタイパが良くなります。

ちなみに、数検の1次はほとんど全てが計算問題なので1次対策にもなります。

速く正確に解けるようになるため、中学数学は無料の計算プリント、高校数学は合格る計算という問題集を使っています。

本当は薄くて簡単そうなドラゴン桜のコレを使いたかったのですが。

答えがすぐ横にあるため、諦めて「合格る計算」を使いました。

息子は答えが見えるところにあると「1秒でも早く勉強を終わりにして遊びたい」から答えを写しちゃうのです。

目の前に私がいても答えを写す心臓の強さよ。親子バトルになります。

合格る計算の先取り使用法

合格る計算を一目見たときの息子の反応は「いや、これ無理無理。無理っしょ。」

確かにぱっと見は難しくて先取りに使えなそうですが。

少し経ったら「高校数学とか楽勝wヨユーヨユーww」に変わりました。(さすが小学男児。凄い調子乗りっぷり

ITEM1の約数の見つけ方からITEM4の互除法までは素因数分解アプリのワルプライムで遊んでれば簡単です。

任意の整数という考え方さえわかればITEM5の不定方程式もできますが、前から順に進めるのは難しいので、ものによっては飛ばします。

難しいのは「重」とか「理系」とか書いてくれています。

自信がつくように、ITEM1~ITEM10(重のITME6を除く)を1日1ITEMで2回繰り返したところ出たのが、さっき書いた「高校数学とか楽勝wヨユーヨユーww」です。あ、休日は1日3ITEMに増やしてます。

「無理とか言ってたけど、高校数学は恐るるに足らずでしょ?もう少しやるの増やそうか」ということで4つITEMを増やして、ITEM1~ITEM14をまた繰り返し解き。

最終的に、解くページはこんな感じに増やしました。

  • 1~2周目:ITEM1~10(ITEM6除く )
  • 3~4周目:ITEM11~ITEM14を追加
  • 5~6周目:ITEM16~18を追加(ITEM15除く)
  • 7~8周目:ITEM21・22・24を追加
  • 9~10周目:ITEM30~33を追加
  • 11~12周目:ITEM37~39を追加
  • 13~14周目:ITEM43~45を慣れるまでループ後追加
  • 15~16周目:ITEM52・53・55・56を追加
  • 17~18周目:ITEM77・81を追加
  • 19~20周目:ITEM57・58を追加
  • 21週目~:上に書いたのを全て

1日1ITEMなら5分もかからないし、慣れてきたら初めの方は1日2ITEMにしました。

ITEM6やITEM15など難しくて除いたのは、その後も追加することなくずっとやっていません。

新しい分野はなるべく休日に一緒に見て追加しています。

正弦定理&余弦定理がどうして成り立つかなど、難しくて親では説明できない部分はスタサプを利用しました。

スタサプを観れば理解できるのか?というと、理解できていなそうです。でも、「なんかわからんが、そうなるんだ。へー。」みたいなレベルでも、引っ掛かりが無くなりさえすれば、計算に使えるようになっています。

記述暗記

高校1年レベルの数検準2級からは記述がメインになります。中3レベルの数検3級の記述は1問くらいだったのに。

初めての記述問題は、全く書けませんでした。

過去問2次を解いたところ10問中正解は1問。

例えば、「直線ACは円Oの接線であり、点Cはその接点だから∠OCA=90°」と書くだけでも、何度も口論になります。

「Cが90°だから」と書いて、「ちゃんとココが直角だって書いたじゃん!」

以下、私と息子のやりとり。

Cは点で角じゃないでしょう?角の書き方は…「はい!∠Cが90°!これでいいね!」

∠Cだと、∠ACDかもしれな…「∠ACOが90!これでいんでしょ!」

なんで90°かを…「見ればわかるじゃん!」

誰もがわかるように説明を書か…「円に接してるから!」

文章に…「あーもうやだ!やめた!」

みたいなお互いにストレスフルな会話が、記述を直そうとするたびになされるわけです。

初めは伝わるように書く方法を探ったのですが…無理!無駄!無茶!タイパ悪すぎ!

記述問題は型を覚えるところから!

日本数学検定協会が出しているこの過去問の答えを写して覚えることにしました。

「記述式は書き方を覚えるのが一番早いです。1日1つの答えを3回書くのを勉強とします。」と宣言。

答えを書き写すだけなら5分もかからず、言い合いするより早いため、毎日過去問の答えを書き写すことになりました。

月曜~金曜に第1回の過去問の答えを書き写して、土曜日と日曜日に全く同じ第1回の過去問を答えを見ずに書く。

文章が違うところは直して、まだ覚えてなさそうだったらもう一週間全く同じ第いっかい回の過去問を写す。

まず、月~金に第1回の記述式問題の答えを1つ3回ずつ書き写して覚える。

土曜日に全く同じ第1回の問題を解いて、答えを覚えてるか確認。

答えと違くなっているところは直して覚えて、もう一度日曜日に全く同じ第1回の記述式の問題を解いて、答えを覚えてるか確認。

まだ覚えていなかったら、もう一週間、月~金に第1回の記述式の答えを1つ3回ずつ書き写して覚える。

土日に問題を見て答えを書かせてみて、だいたい覚えていたら次の週は第2回にうつる。

これを3周繰り返すころには、なんとなく記述の型が分かってきたようです。

五カ月目から過去問を解く

記述の型が分かってきたら、いよいよ過去問を解いていきます。

計算問題を毎日1ITEMずつ解くのはそのままに、記述暗記が過去問に変わります。

数検3級まで毎回お世話になってきている、受かる!数学検定過去問題集準2級です。

先取りだからここまで4カ月かかっていますが、ある程度高校数学が分かっている人は、たぶんここからが数検対策になると思います。

初めのころは過去問は土曜日に1次、日曜日に2次を解きました。

間違った問題は解いたその日に解き直した後、平日にも分散して解き直しをします。

例えば、第1回の過去問を解いて1次(2)(7)(13)2次(1)(3)(5)…とか間違った場合。

1次の間違った(2)(7)(13)を月曜日に、2次の記述で間違った(3)を火曜日に、2次だけれど答えだけの問題(1)(5)を水曜日に…

といった感じに、なるべく毎日短い時間になるよう組み合わせて解き直します。

翌週の土曜日には、全く同じ第1回の過去問を解きます。

1周しただけでは2次は間違いが残っているため、もう一週間かけて、間違った問題を解き直します。

3周目くらいになると大体できるようになってくるため、土曜日に2次が解けているチェックをして、日曜日には次の回、第2回の過去問を解きます。

何度も同じ問題を解き直しつつ、すこーしずつ次の回の問題に移っていく感じです。

2次をメインにして、1次は空いた曜日に差し込んで解きました。

5周くらいすると答えを覚えてしまって過去問を「解く」ために使えなくなるため、内容がかぶらないように適当な年度の中古の過去問を追加していきます。

7カ月目は間違った過去問を解き直し

2次の初見の過去問も5割くらい解けるようになった時点で、数検の申し込みをしました。

お金の払い込みも終えて、やる気にエンジンがかかる…なんてこと、勉強嫌いな息子にはありません。

いつでも何があろうとも勉強時間は短く!遊び時間は長く!

平日は毎日1分~5分の合格る計算のほか、何度も間違った過去問の解き直しを15分くらいかけてするのみ。

むしろ、「過去問解き直しで15分もかかるんだよ?英語とかナシね!」と勉強時間を削り始めました。

そのせいで英語力が落ちて…

まとめ

何より遊び時間が大事!な勉強嫌いの息子が数検準2級に受かるまでの勉強法を書いてきました。

1カ月目は動画でざっくり高校ⅠAの範囲を知って。

2カ月目から4カ月目は記述の暗記。

5カ月目から6カ月目は過去問を解き。

7カ月目は重点的に間違った過去問を解き直し。

それにプラスして、2カ月目から7カ月目は計算を毎日ほんのちょっとだけ。

こんな勉強方法で、平日は5分~30分、休日でも1時間くらいしか数検用の勉強をせずに数検準2級に受かりました。

毎日の勉強時間をもっと増やしたり、やる気がたくさんあったり、中高生になって頭がもっとよくなったりすれば、7カ月もかからずに合格するのかもしれません。

このブログがお子さんに数検を勧めようと思っている方や、数検を受験してみようと考えている中学生、高校生のみんなの役に立ちますように。

数検3級についてはこちらに書いています。

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