岸本先生が書いた『見える学力、見えない学力』という本を読んで百ます計算を知り、子どもの勉強に取り入れました。⇒小学校前の5歳ごろに読んだ育児本
その時に回数やかかる時間がどのくらいなのかをネットで調べたのですが、見当たりませんでした。
なので、個人差も大きいでしょうけれど、小学1年生の11月に百ます計算をできるようになったうちの息子の場合どうだったのかを書きます。
また、それぞれの目標を達成するときに使ったらもっとラクだっただろうと思ったドリルも紹介します。
小学2年生の現在、たし算は目標タイムの2分を達成しています。
百ます計算はムダのない練習方法
百ます計算は蔭山先生が広めた計算方法で、著書の『本当の学力をつける本 学校でできること家庭でできること』にこう書いてあります。
百ます計算は~中略~縦横に十ずつ、全部で百のますにたし算やひき算やかけ算をやっていくものです。
『本当の学力をつける本 学校でできること家庭でできること /文藝春秋/陰山英男』より
文字だけだと分かりにくいかもしれないので実際の百ます計算の一部を載せます。
こんな風にタテとヨコに碁盤目に線をひいた10×10のマス目に、上と横の数字を使って計算した答えを書いていきます。
計算練習をするうえで面倒くさい式を書かずにすむ、ムダのない計算練習の方法が百ます計算といえます。
Excelがあれば誰でも量産できますし、少し手間ですが定規を使えば書いて作れます。
もちろん手軽に使える百ます計算のドリルも何種類も売っていて、こちらは蔭山先生のおすすめの、ベストセラーにもなったドリルです。
どの子も2週間で基礎計算力が確実にUPするとのことです。
たし算の学年別の目標タイム
百ます計算のドリルにはどれも「慣れたら2分が目標」と書いてありますが、もっと細かな学年別の目標タイムもあります。
蔭山先生の『本当の学力をつける本 学校でできること家庭でできること』の基礎学力づくりの手引きというページに載っています。
小学校一年生 ~中略~
ウ、百ます計算(足し算・引き算)が最後までできる。
『本当の学力をつける本 学校でできること家庭でできること /文藝春秋/陰山英男』より
見やすいように、たし算の学年別の目標&目標タイムを書き出してみると
- 1年生:最後までできること
- 2年生:3分以内
- 3年生以上:2分以内
となります。
4年生以上は「中学年以降なら二分以内だと算数の学習が支障ない」と書いてあるし、ドリルにも2分と書いてあるため、3年生と同じ2分が目標タイムといえそうです。
では、ここからは実際に息子が目標時間を達成するまでにかかった回数と期間をみていきます。
初めての百ます計算は解けず
実は、初めて10×10の百ます計算の用紙を渡したとき、やる気が無くて最後までたどり着けませんでした。
「なにこれー。もんだいおおすぎー。」「もうつかれたー。」「やりたくなーい。」とだらだらして10分かけても半分も進みませんでした。
当時から『陰山メソッド徹底反復「プレ百ます計算」 百ます計算をはじめる前にとりくむ本! 』などのドリルもあったのですが、普通の計算をたくさんにプラスして、ちょこっと10×1の10マス計算といった内容でした。
なので、手書きで100マスならぬ6×2くらいの12マス計算からどんどん増やして慣れさせました。
やっと初めて100マス全て埋めたのが小1の11月です。
年長さんの5歳から始めたため、1年3ヶ月かかりました。
何度も何度も自分で手書きするのは本当に大変でした。
これは、先日初めて発見した4×2の8マスからはじまり、12マス、20マス…と増やしていくドリルです。
手書きで8マスから徐々に増やしていくのは凄い手間がかかったので、下の子にはこのドリルを使う予定です。
また、ある程度たし算ができるようになる前、もっと小さい子どもでも百ます計算にはいれるドリルもあります。
1×1の1マス計算!からあるので、数字を覚えたての子どもでもできそうです。
1年3ヶ月、数えきれないくらい手書きのプリントで頑張りましたが、こういったドリルを使えばもっと簡単に短期間で目標を達成できたと思います。
2年生の目標タイム3分以内まで
気を取り直して、たし算の百ます計算ができるようになってから、2年生の目標タイムである3分は15回で達成しました。
100マスできるようになった時点で、ぴったり5分。
本人のやる気がなかったため週1回くらいで続けていて、少し早くなったり遅くなったりを繰り返していました。
それが、コロナ休校に入って毎日やったとたん、3分を切りました。
100マスできるようになったのが1年生の11月、3分を達成したのは3月の半ばだったので、4ヶ月ほどかかっています。
3年生の目標タイム2分以内まで
100マス3分を達成してから更に12回。
合計27回で、たし算の3年生の目標タイムである2分を達成しました。
3分を切ってからは本人のやる気にあわせたため、2日に1度くらいやっていました。
そのため、2分を達成したのは4月の半ば、1ヶ月かかっています。
2分を切ったらお母さんと百ますの時間バトルをするという遊びを目指して頑張っていました。
たし算の目標を達成するまで
かかった時間や回数をまとめてみるとこうなります。
- 1年生の目標までは数えきれない回数失敗し1年3ヶ月。
- 2年生の目標タイム3分までは15回で4ヶ月。
- 3年生の目標タイム2分までは更に12回(計27回)で1ヶ月。
親の言うことを聞いて毎日取り組む子だったら、もっと早く目標タイムを達成できるのかもしれません。
さて、うちの息子は2分や3分を達成したときは、間違いがちらほらありました。
気が向いた時にやらせていたら、2年生も終わりに近づき、ほとんど間違いゼロで必ず2分を切るようになりました。
今となっては、小学生の冬休みや夏休みなど、毎日できそうな時にこういったきちんとしたドリルを買ってやらせていれば、親ももっと楽して目標タイムを達成させることができたと思います。
ひき算についても計測しました。
百ます計算以外の息子が喜んでやっていたドリルについてもまとめています。
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